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産後クライシスの意味・原因とは?なぜ産後に旦那が嫌いになるの?

夫婦間のお悩み解決を考えます。

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産後クライシスの意味・原因とは?なぜ産後に旦那が嫌いになるの?

Tambako The Jaguar

 

産後はなぜか旦那に猛烈にイライラ!夫のこと大好きだったはずなのに大嫌いになったり、夫が子どもにさわろうとすると身の毛がよだつほど嫌悪感があったり。

 

私、変になってしまったのだろうか……?

 

「産後、なぜか旦那が嫌いになる」それは“産後クライシス”なのかもしれません。今回は産後クライシスとはなにか、についてご紹介します! 



 

産後クライシスとは?

 

「産後クライシス」とは、2012NHKのテレビ番組『あさいち』の中で『夫婦を壊す?!“産後クライシス』として取り上げられたのが最初、だそうです。

 

出産後に夫婦ともに互いへの愛情が急速に下がる、特に妻から夫への愛情が大きく下がる実態を「産後クライシス」として取り上げたのです。

 

番組作成のきっかけは、はじめての子どもを出産した後の夫婦の愛情について「夫の変化はゆるやかなのに、妻から夫への愛情が急降下する」という調査結果が出たところから。



※夫婦300組を対象にしたベネッセ次世代育成研究所の調査結果(20062009年)

 「産後クライシス(危機)」で夫婦に何がおこる?!|ベネッセ教育総合研究所

「配偶者といると、本当に愛していると実感する」という妻、夫の割合が、妊娠期はともに74.3%。その後、夫はゆるやかに下がり2歳時期で51.7%へ。一方、妻は夫への愛情が急降下し34.0%になる。

 

さらに、産後にいったん下がってしまった愛情はその後、ほぼ回復することがないといいます。

 

「育児ノイローゼ」や「産後ブルー」「産後うつ」という言葉も以前からありました。どちらかとうと、それらは出産後の母親のみにかかわる危機です。

 

「産後クライシス」という言葉があらたに出てきたということは、産後の問題が母親だけのものから夫婦の関係性へと変化したとも言えるのではないでしょうか。

  

産後クライシスを引き起こす原因

 

結婚式が女性の幸せの絶頂期だとしたら、再び訪れる幸せのピークである出産は、女性が命をかけて挑む正念場!そんな出産のあとに、女性には3つの危機が訪れるとされています

 

・精神的危機

・社会的危機

・身体的危機

 

ママの精神的危機とは?誰にでも「産後うつ」の危険はある?

 

不安と緊張:はじめて子どもを持つ緊張。育児への不安

混乱・とまどい:慣れない育児。ライフスタイルや体調、体型の変化へのとまどい

責任:子どもを安全に育て幸せにする責任。母親の都合で育児を休めないこと

ライフスタイル・生活リズムの変化:自分の時間ゼロ。ままならない仕事や家事

育児ストレス:まわりからの育児方法のアドバイスやダメ出し。自分の子と他の子を比べる

 

最初の子のときは誰だって育児の初心者。「これで正解なのか、きちんとできているのか」など不安はつきないですよね。

 

10人にひとりが“産後うつ”になる、と言われるこの時代。栄転や出世、結婚などうれしい変化も実はストレスになるもの。

 

子どもが生まれてライフスタイルがガラリと変わることも相当なストレスになりうる。実際にうつになるかどうかは別としても、妊娠・出産期は母親が精神的に不安定になりやすいのは確かです。

  

ママの社会的危機とは?



【仕事への不安】

・キャリアの分断

・仕事に復帰できるのか、いつ復帰できるのか

・子どもを保育園に入れることはできるのか

・育児と仕事は両立できるのか

 

【孤立感】

・社会から取り残されたような孤立感

・独身、子なしの友人と疎遠になる

・地元から離れての孤独な育児

  

親戚や友人に囲まれフォローしてもらえる地元での子育ては安心感があります。

一方、地元や実家から離れて、知り合いもいない中の育児では頼りにできるのはほぼ夫のみ。そんな状態で、夫の仕事が忙しく帰宅が毎日遅く、休日もままならない状態では妻は孤立します。

 

ママの身体的危機とは?

 

体調変化:ホルモンバランスの変化など

痛み:陣痛、出産の痛み。出産による傷の痛み。乳腺炎、授乳の痛み

体力消耗:出産後すぐ体力がもどらないなかでの育児

睡眠不足:子どもの夜泣き、23時間おきの授乳、おむつ替えなどで世話が一日中続き眠れない

体調不良:抜け毛。便秘。痔。睡眠不足による免疫力低下

体型変化:体重や体型がもとにもどらない

母乳育児の場合:酒、甘いもの辛いものなどの食事制限

 

出産後、体力回復のないまま戦争のような育児生活に突入し、さらに体力消耗。体調や体型の変化にとまどいつつ、出産にともなう痛みを抱えたまま家事育児……。

 

特に産後クライシスでおおきく関わっていると思われるのが、母親の体に起こるホルモンバランスの変化です。次からくわしく見ていきましょう。


妊娠~出産にかけて起こるホルモンバランスの変化


You'll shine like gold in the air of summer

  

妊娠・出産でママの体は大変動します。変動する代表的なホルモンをチェックしましょう。

 

・エストロゲン

・プロゲステロン

・プロラクチン

・オキシトシン

  

エストロゲンとプロゲステロン

 

生理をつかさどるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)。女性にはおなじみのホルモンですよね。

 

妊娠すると、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンがママの体に大量に分泌されます。

 

【妊娠期のエストロゲンのはたらき】

・子宮や乳房を大きくする

・頸管粘液を分泌する

・水分保持作用→妊娠するとむくみやすくなる

・色素沈着作用→シミができやすい

 

【妊娠期のプロゲステロンのはたらき】

・子宮筋の収縮を抑えて妊娠を維持する

・体温を上昇させる

・乳房を大きくする

 

エストロゲンの水分保持作用で、妊娠するとむくみやすくなります。また、色素沈着作用でシミができやすくも(プロゲステロンにも同様の作用)。

 

消化器や呼吸器、血管などの壁にある筋肉に平滑筋がありますが、子宮筋の収縮をおさえるプロゲステロンは子宮筋だけでなく全身の平滑筋をゆるませます。

 

この平滑筋がゆるむことによって、胃腸の活動もにぶくなります。すると胃がむかついたり、便秘っぽくなったりする。

 

やがて、出産と同時にエストロゲンとプロゲステロンは一気に減少!それらに敏感に反応するゆえ産後うつが起こると考えられてもいます。

 

女性は閉経後に“うつ”の兆候が現れることもありますよね。これもエストロゲンの減少が原因とされています。特に、もともとうつ傾向があるタイプの女性にとってはホルモンバランスの変化は要注意なのです。

 

でも、これらの女性ホルモンのはたらき。本来なら、ママが赤ちゃんを元気に産み育てるためのもののはず。

 

なのに、”産後うつ”をひきおこすのってなんだか不思議だと思いませんか。だって、赤ん坊を抱えたお母さんは元気で明るい方がいいような気がしますよね。

 

ですが、これも赤ちゃんを元気に育てるためのメカニズム。人類は進化の過程で「みんなで協力して子育てする」=「共同養育」という独自の子育てスタイルを確立しました。仲間と一緒に子育てをすることにメリットがあるからです。

 

なぜ産後の母親は不安にならないといけないのか!?それは、不安や孤独を感じて仲間を求めるように設定されているからなのです。

 

母親は出産後、本能的に「仲間と共同で育児をしたい」と求めるようにできています。でも、現代の育児環境はそうはなっていない。ママは強い不安や孤独感を感じたまま育児をするはめになっています。

 

(参考)NHKスペシャル ママたちが非常事態!? ~最新科学で迫るニッポンの子育て~

 

プロラクチン

 

妊娠後期ごろから、授乳に備えてプロラクチンの分泌も始まります。

 

【妊娠後期からのプロラクチンのはたらき】

・乳腺を発達させ母乳の分泌を促進する

・妊娠の維持

・雄と交配後のプロゲステロン分泌を維持し、排卵を抑え、子宮内膜を厚くする

・母性行動を引き出す(巣作りや授乳など)

 

プロラクチンは母性行動を引き出します。と同時に、赤ちゃん以外の存在に対する攻撃性の原因ともなります。

 

オキシトシン

 

オキシトシンにはわが子への愛情・絆を強める働きがあります。出産時、大量のオキシトシンが体内で放出され、授乳中もひきつづき分泌されます。

 

【オキシトシンのはたらき】

・幸せな気分をもたらし、ストレスを緩和

・陣痛をうながす

・母乳の分泌を促す

 

オキシトシンの別名は幸せホルモン、愛情ホルモン、絆ホルモン、信頼ホルモン、思いやりホルモン、癒しホルモンなどなど……。

 

他者への信頼の気持ちが増え、人と関わりたい、親密な人間関係を結びたいという気持ちが高まるホルモンなのです。

 

ところが、このオキシトシン。実は仲間を大事に思うあまり、仲間以外のよそ者への攻撃性を発揮させるホルモンでもあるのです。

 

(参考)「愛情ホルモン」オキシトシンのダークサイド|WIRED 

Can love make us mean?News CenterUniversity at Buffalo


つまり、出産前後のホルモンバランスの変動は、赤ちゃんを産み育てるための身体的な変化をうながすだけでなく、母親に次のようにかりたてる効果もあることがわかりました。

 

・エストロゲンとプロゲステロンの減少→育児を共同で行う仲間を求める

・オキシトシンの分泌→わが子への愛情・絆を高める

・プロラクチンやオキシトシンの分泌→外敵から赤ちゃんを守る

  

産後クライシスの意味とは?「夫は敵なのか?味方なのか?」

 

命をかけた出産。そして育児。心身ともに疲れ果て、ぼろぼろな状態になる。そんなとき、一番近くにいる夫が助けてくれなかったら。

 

たとえ夫であっても「仲間ではない=敵である」と妻からみなされるかもしれません。

 

 “産後ガルガル期”というネットスラング。出産後、動物の母親の気性が荒くなりガルガル言っている様子になぞらえてそう呼ばれています。

 

これは、赤ちゃんを守るための本能的行動。人間も例外ではなく、母親の体には、プロラクチンやオキシトシンが分泌されることで、攻撃性も発揮されるようになるのです。

  

産後の妻のピンチ

 ↓

夫は妻の大変さを理解せず、家事育児に非協力

 ↓

夫は仲間ではないという認識をする

 ↓

夫は敵である

 

母親にとって家庭は、子育てのための安全なゾーンであるべき場所。そこに実は母親から敵認定されている夫が居座り続けようとしたら……?

 

動物ならガルルと牙をむき、ときには戦って追い払うでしょう。

 

旦那が家に毎日帰ってくる。旦那が休日、家で過ごす。それは当然だと頭ではわかっていても心や体は夫を外敵とみなしている。そのジレンマが産後、旦那にイライラすることの正体ではないでしょうか。

 

とすると、産後クライシスは次のようにとらえることもできます。

 

心と体に大変動が起こり、身体的・精神的・社会的危機に陥っている母親。その大変な時期に、家事育児に非協力的で、共同で子育てする意識に欠けた夫を、仲間どころか敵のように妻が感じるゆえ起こるのが産後クライシス。

  

ただ、夫にイライラしたり、愛情が激しく低下したりするのは、夫を外敵とみなしている場合の話。産後クライシスをうまく乗り切るポイントは「夫を仲間だとみなす」ことです。

 

そのためにはどうしたらよいのでしょうか。対策を考えてみましょう。

 

(近日更新予定)

>>>産後、旦那にイライラ!産後クライシス離婚で後悔しないための解決法

>>>父親脳を作れ!子育て非協力で妻がイライラする夫を育児旦那にする方法

 

 

次の記事では、なぜ出産後の妻は夫のことを外敵だとみなしてしまうのか、もう少し細かくさぐっていくことにします。

 

(近日更新予定)

>>>産後、旦那がストレスになる理由とは?!「夫はもはや敵なのか?」

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