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夫婦間のお悩み解決を考えます。
covered by the curtain - 37 weeks
心と体に大変動が起こり、身体的・精神的・社会的危機に陥っている母親。その大変な時期に、家事育児に非協力的で、共同で育児をする意識に欠けた夫を、仲間どころか敵のように妻が感じるゆえ起こるのが産後クライシス。
実は妻に敵だとみなされている夫。その夫が以前と同じようにわが家で過ごす。家の中に敵がいることで妻は警戒態勢。これが、妻のイライラの正体だと言えます。
では、なぜ出産後の妻は夫のことを外敵だとみなしてしまうのか!?もう少し細かくさぐりましょう!
現代は、子育ての責任が「夫婦のみ」にかかりやすくなっていますよね。大家族で暮らしていた時代なら、姑や舅、小姑、近所の女性たち、子だくさんなら上の子など、子育てをフォローしてくれる人手がたくさんあった。
また、嫁姑が同居していた時代は、家庭内の不和は“妻vs.夫”ではなく、“嫁vs.姑”に起きがちだったように思います。昔なら嫁の敵は、夫ではなく姑!
産後クライシスが発生したのは核家族化したから、とも言えそうです。産後クライシスにはポイントが2つあります。
①体も心も大変動する時期で、妻の心身がピンチに陥っていること
②ピンチに陥る妻が助けてほしい相手が主に夫であること
①については昔から「産後うつ」や「産後ブルー」など、その状態をあらわすキーワードがありました。「産後クライシス」が注目されるようになっているのは、それだけ世間の妻たちの夫への期待が高くなってきているからです!
【産後の妻が夫に期待する理由】
・核家族化、都市化により、妻にとって育児で頼れる相手が夫しかいない
・「女が子育て、男が仕事」という男女役割意識から多少は自由になっている
・共働き家庭の増加で、夫の協力がなければ家事育児が成立しない
・イクメンブーム
はたして夫は、助けてほしい時に助けてくれる人なのか!!??妻の産後にその真価が問われるのです。
女性にとって命をかけた大プロジェクトの出産。出産後、心身ともに疲れ果て、ぼろぼろで敏感で。女性にとっては緊急事態です。
だからこそ、妊娠・出産時の夫のひどい仕打ちを、一生恨みに思うという女性は多いもの。大変な時期なのに夫は無理解で協力もなかった。また心ない言動をされた。という恨み。
産後、夫に恨みをもってそのまま恨みが消えないというパターンは実によくあることなのですよね~。
厚生労働省が全国の母子家庭を対象に行った母子世帯等調査「シングルマザー白書」によると、一番下の子が0~2歳のときに離婚した家庭が一番多いのだそうです。
2 ひとり親世帯になった時の親及び末子の年齢|平成23年度全国母子世帯等調査結果報告|厚生労働省
子どもが0~2歳のときに離婚する夫婦が多いのは、そこが一番子育てが大変な時期だからとも言えます。
同じく厚生労働省の調査。「子育てで最も大変な時期はいつか」という質問に答えが一番多かったのが、およそ1歳~小学校就学までの幼児期(33%)。次は出生~1歳未満の乳児期(28%)。
※2013年厚生労働省政策統括官付政策評価官室委託「若者の意識に関する調査」
もちろん子どもの手がかかって大変なときに離婚しない夫婦もたくさんいますが、だからといってその時発生した妻の恨みは消えるわけではない。この時期に「夫が定年になったら。子どもが大きくなったら。離婚する!」と心に決める妻も多いはず。
それは「大切に扱われるはずだったのに、そうされなかった」という不満と悲しみからくるものなんですよね~。
では、子育てに一番大変な時期に妻はなぜ夫からのフォローをもらえず、敵認定するにいたるのか。理由は次の2つが考えられます。
・妻のピンチ・大変さへの理解のなさ
・夫婦の認識のズレ
「夫は助けてほしいときに助けてくれる人なのか?」
出産後の妻は緊急事態。誰よりも助けてほしい相手は夫。「助けてほしい。ねぎらってほしい。癒してほしい」そんなときの夫の言動は非常に大事です!
だから、妻は夫に注目する。でも、夫はあいかわらずで、子どもが生まれる前と変化がない。妻がピンチに陥っていることもよくわかっていない。
産後の妻が夫に期待するのは「子育ての仲間」という役割です。仲間なのだから、一緒に家事育児をするべきだと考える妻は、夫に家事育児の協力を期待するわけです。
ですが、夫の言動というと……
・妻が髪振り乱して家事育児をしているのにねぎらいの言葉もない
・ねぎらいの言葉もないどころか、帰宅して開口一番「ごはんは?」「部屋汚いよ」
・帰宅するなりリビングでごろごろしてゲームにテレビ
・泣きっぱなしでまったく寝なかった赤ちゃんが、やっと眠りかけ、自分も眠れるとほっとした瞬間、酔って帰って来た夫が子どもを起こす
「あなたは父親なのに、どうして私と同じように我が子の世話をしないの?私は産後で体がぼろぼろなのにどうしていたわってくれないの?セックス?何言っているの?私はこんなに寝不足なのに。私の大変さをどうして察してくれないの?」
こうして妻は夫のことを子育てのパートナーではなく敵とみなすようになる……。
とはいえ、わかりやすいピンチ、すなわち夫にも想像しやすいピンチならさすがの夫も助けてくれるはず。つまり、産後の妻の危機は夫にとってはピンとこないものなのです。
妻が「夫は私の大変さをわかってくれない」と感じている場合、その実体は3つ考えられます。
・夫は本当に妻のピンチに気付いていない
・妻の辛さは多少把握しているが過小評価している
・妻の夫への期待値が高すぎる
妻の窮地に気付いていなかったり、「それほどでもないだろう」「育児なんてたいしたことないだろう」などと妻の辛さを過小評価したり。その原因は次のようなところでしょうか。
【夫が妻の大変さを理解しない、できない理由】
・共感能力があまり優れていない
・出産や育児に関する知識が少ない
・体験したことのないものはわからないし、想像する気もない
・他の女性との比較(他の家庭の奥さんは平気そうだったなど)
・出産は病気じゃあるまいし、たいしたことないだろうという認識
・女なんだから、育児はなんとかなるだろうという勘違い
・育児なんて仕事と比べればたいしたことないという認識
・育児は母親がやるもので自分には関係ないことととらえている
脳科学的には女性の方が子育てに向いていると言う。でも、子育ての実際は、「向いている」で片付けられる問題ではなくて。
抱き方、授乳、おむつ交換、沐浴の方法、急な病気。はじめての子育てでは幼いわが子への対応について、なにもかもわからない。
「なんで泣いてるの?」「どうして寝ないの?」「うちの子、なにかおかしいの?」
他のママたちはちゃんとやっているのに私だけできていないんじゃないか!?という不安をかかえながら必死に育児をする。
なのに夫は「女は、なんか知らんけど子どもを産んだら自動的に子育てができるようになる生き物だ」と勘違いしている。…という夫婦の認識のズレがあるのかもしれませんね。
子どもの世話に関して父親と母親で何が違うかといえば、「気合」ではないでしょうか。
父親にとって育児の“最後の砦”は妻。でも、母親には逃げ場がない。女性が子どもを育てるのは母性があるからではなく。母性というよりは火事場の馬鹿力。
女性が心身の大変動にとまどったり、子育てに不安に感じたりしていることについても、夫は「女なんだから、なんとかなるのだろう」とタカをくくっている。
出かける予定もままならない妻←→自由に予定を組んで出かける夫
子どもに手がかかる間は、妻は予定を入れようにも、まわりと調整しないと出かけられません。子どもの世話を誰にたのむのか。なにを頼むのか。誰にも頼めない場合、子連れで対応してもらえるのか……。
考えた挙句、悪いなと思いつつ子どもの世話を夫に頼む。すると、夫は実に気軽に「え~っ!?」としぶってくれますよね。
「子どもの面倒は妻が見るのがあたりまえ」「夫が見るのはイレギュラー」という暗黙の了解のなせるワザです。
子育てに関して、母親には「やらない」という選択肢がありません。でも、夫にはある。その不公平性に怒りをためていく妻……。
これらの夫婦の認識のズレ。妻が期待した以上に夫が活躍してくれたら申し分ありませんが、たいがいが失望する方向のズレが発生する。
この失望が、夫を敵とみなさせるのかもしれません。
妻がピンチに陥る
↓
「私のことを愛しているなら、辛さを察してくれる。助けてくれるはず」と妻は期待する
↓
夫の態度は出産前と変化なし…どころか、心ない言動をとったりもする
↓
失望した妻は「夫は私のことを愛していない」と判断する
↓
夫は仲間ではない。敵だと認定。
ただ、客観的に考えるなら、夫は妻を愛してないわけではないと思います。妻が望む愛を夫が提供できていないだけ。
「私のことを愛してくれているなら、私の望むの愛の形を提供できるはず」と妻は考えがち。これもまた夫婦の認識のズレですね。
また、イクメンブームもあり夫への妻の期待値が高くなっているという現状も。すると夫が頑張っても頑張っても期待値の高い妻から完璧を求めらてしまう。
“イクメンブルー”にご注意-スマホ見ると妻に怒られる、妻子寝てから夜釣り…余暇・睡眠削って奮闘も文句言われ|産経WEST
産後クライシスにより妻からの愛情がダダさがり、もはや敵認定の夫。夫を外敵だとみなさず、離婚を回避し、仲間として夫とも絆を深めて行くにはどうしたらよいのでしょうか。
次の記事でさぐりましょう!
(近日更新予定)
>>>産後、旦那にイライラ!産後クライシス離婚で後悔しないための解決法
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